一般的な洗濯の注意点
①水洗いできる繊維か
毛や絹など、水に濡れると縮みやすくなったり、繊維が弱くなったりする繊維は、ドライクリーニングのほうが適している。
②アルカリに強い繊維か
一般的な洗濯用洗剤には、弱アルカリ性洗剤と中性洗剤がある。弱アルカリ性洗剤は、綿の肌着やシャツなどの通常の汚れに
有効だが、毛や絹などアルカリに弱い素材では、繊維を傷める危険がある。
中性洗剤は軽い汚れを対象とし、洗浄力では弱アルカリ性洗剤に劣るが、繊維を痛めにくく風合いを保ちやすい特徴がある。
③日光に強い(変色しにくい)繊維か
毛や絹など日光で変色しやすい繊維は、陰干しが適している。
④熱に強い繊維か
毛や絹、合成繊維などの熱に弱い繊維では、アイロン仕上げの温度を低く設定する必要がある。
丈夫な繊維とデリケートな繊維を洗濯機でまとめて洗う場合は、洗剤や水流の強さはデリケートなほうに合わせるとよい。
天然繊維の特徴
綿:肌触りが良い。吸湿性が大きい。
麻:肌に触れると冷感がある。
●綿と麻の洗濯方法
洗剤:弱アルカリ性洗剤
洗濯:洗濯機(強水流)
アイロン:高温
毛:保温性に富む。吸湿性が大きい。
絹:強くしなやかで光沢と風合いがある。
●毛と絹の洗濯方法
洗剤:中性洗剤
洗濯:ドライクリーニング又は手洗い
アイロン:中温
化学繊維の特徴
●再生繊維
・レーヨン:肌触りが良い。吸湿性が大きい。しわになりやすい。
・キュプラ:レーヨンとほぼ同じ性質。しわになりにくい。
洗濯方法 洗剤:弱アルカリ性洗剤
洗濯法:ドライクリーニング、手洗い
アイロン:中温
●半合成繊維
・アセテート:絹のような風合い。吸収性があるがレーヨンに劣る。乾きやすい。
洗濯方法 洗剤:中性洗剤
洗濯法:ドライクリーニング、手洗い。脱水は短時間で済ます。
アイロン:低温
●合成繊維
・ナイロン:絹のような風合い。
・アクリル:毛に似た感触。
洗濯方法 洗剤:弱アルカリ性洗剤
洗濯法:洗濯機(中水流)。脱水は短時間で済ます。
アイロン:低温
・ポリエステル:洋服地、下着、ワイシャツ地に使われる。乾きやすい。洗濯中再汚染されやすい。
洗濯方法 洗剤:弱アルカリ性洗剤
洗濯法:洗濯機(強水流)。脱水は短時間で済ます。
アイロン:不要。混紡の場合は中温以下で。
その他